60周年記念コンテンツ

ダイシン株式会社の創業は、1962年（昭和37年）です。2022年（令和4年）には60周年の節目を迎えることができました。昭和、平成、令和と3つの時代を経験し、人間でいえば還暦を迎えたことになります。これも多くの得意先さまがダイシンを選んでいただき、仕入先さまからご支援をいただき、そして一人一人の社員のがんばりによる賜物です。この場をお借りして、ダイシンに関わる全ての皆さまに深く御礼申し上げます。
ダイシンの創業時、包装の主役は木箱や縄でした。その時代に段ボールによる包装に着目したことは、創業者の先見の明だと思います。その後、包装の主役が段ボールになり、その時流に乗ることで現在に至るまで右肩上がりの成長を続けてくることができました。

ダイシンは人を大切にすることで成長することができた会社です。今も人はダイシンにとって最大の経営資源であり財産であることから、最も大切なのは一人一人の社員です。そして仕入先の皆さま、そしてダイシンをお選びいただいているお得意先さま、所属団体など、いずれもダイシンにとってかけがえのない財産です。
ダイシンはお客さまや仕入先さま、社員など全ての人たちと価値観を共有することを大切にしてきました。自社だけの利益を追求するのではなく、相手も立つことで自分も立つという考えのもと、信頼関係を築き上げてきました。昨今では外資系企業のように自社の利益や目先の利益を追い求める価値観が広がっているように感じますが、ダイシンはそうではなくこれまでどおり、日本的なやり方で成功できる企業でありつづけたいと考えております。
日本の近代資本主義の父とされ、一万円札のシンボルにもなる渋沢栄一の名著に「論語と算盤」があります。大正時代に刊行され、今も読み続けられている超ロングセラーです。同著では道義に沿った利益を追求する大切さが説かれており、私自身も強く共感しております。自分だけではなく相手の利益、ひいては社会全体の利益を考える経営により、これから先70周年、100周年と長く続いていく企業でありつづけられるよう、今はひとつの通過点として、大切にしている価値観をダイシンの次世代に引き継いでいきたいと考えております。